急性肝炎の初期症状は?
本日は、急性肝炎A型とB型の初期症状について検討した報告です。
急性肝炎は、A型・B型・C型・D型・E型の5タイプある。
一般的には、経過良好ですが、まれに劇症型肝炎に移行するケースが1-2%程度ある。
本日の論文は、
Karacaer Z, et al. Changes in acute viral hepatitis epidemiology in thr Turkish adult population: A multicenter study. Turk J Gastroenterol. 2018 Mar; 29(2): 177-182.
急性肝炎患者を対象に、症状を一覧にした。
A型患者(HAV):320名
B型患者(HBV):470名
C型患者(HCV):10名
20代~40代の方が多い。
特に季節性などはありません。
それぞれのタイプ別に症状をまとめたら、
これをグラフ化してみました。
特に急性肝炎に特異的な症状は少ないようです。
また頭痛がC型で飛びぬけてますが、N数が少ないので、保留。
風邪ぎみという患者さんが来られても、鵜呑みにはしないことが大切で、しっかりとチェックすることが大切です。インフルエンザの流行時期ではないときに、インフルエンザ様の訴えがあれば、本症を疑うのもありかもしれません。