便秘と温罨法
意識レベルが低く便秘症状を有する高齢患者への温罨法効果の検討.ブリストル便形スケールと日本語版便秘尺度による分析.
日看技会誌.2012;11(3):28-34.
下腹部への加温刺激が便秘を改善させるかを検討
便秘があり、活動性も低い高齢患者25名(84±10歳、男性4名、女性21名)が対象
主な疾患は、多発性硬化症、脳幹出血、認知症、パーキンソン病、筋ジストロフィーなど
センノシドや酸化マグネシウムが処方されていたが、研究期間中に薬剤の変化はなし。
加温刺激は、蒸気温熱シート(めぐりズム蒸気温熱パワー🄬)を7日使用
http://maeno-ph.jp/shopdetail/000000000084/より掲載
評価は、ブリストル便形スケールと日本語版便秘評価尺度(CAS-ST版)を介入前後に評価
ブリストル便形スケール:http://www.carenavi.jp/jissen/ben_care/shouka/shouka_03.htmlより掲載
CAS-ST版:https://www.orthomedico.jp/clinical-trials/case/intestines.htmlより掲載
その結果、
介入前に比べ、介入後は便形スケール、CAS-ST版、排便回数に有意な改善が認められた。
この報告は、特別なにかに優れた報告という訳ではない。
しかし、視点は看護師さんらしく、なかなかありそうでない報告の系統だ。
便秘というと、すぐに水分を摂取、運動をしろと言いがちだが、それが出来ない人もいる。
そんなときに、こうした方法を勧めるのも一手なのだろう。