馬尾症候群;Cauda equina syndrome (CES)
救急病院にて腰椎関連の訴えをした患者2751名から、最終的に142名が残った。
このうちCES患者は10名(平均年齢45.3±14.7歳、女性58%)だった。
評価には、
腰痛
膀胱直腸障害
身体所見(サドル徴候、残尿量>300㎖;PVR、海綿体反射;
BCR)
などを行った。
CESの原因疾患;
障害レベル;
L4/5:70%
L2/3:10%
L3/4:10%
L5/S1:10%
膀胱直腸障害;
膀胱障害は131名(92%)が訴えた
腸障害は66名(46%)が訴えた
両方は55名(39%)認められた。
CES患者全例で膀胱障害があり、7名が腸障害もあった。
身体所見の精度;
自発的な直腸トーン、肛門周囲感覚、
BCRのうち、2検査を行うと
偽陰性はなかった。
膀胱直腸検査を行うことで、CESの見逃しは減る。
これは
MRI検査を実施する必要がなくなるかもしれないとしている。
鍼灸師は、今回の身体所見を行うまえに、膀胱直腸障害の訴えがあった場合は、すぐに病院受診を勧めることになります。