2020-09-24 馬尾症候群の身体所見精度 Global Spine J . 2020 Sep 16;2192568220948804. doi: 10.1177/2192568220948804. Online ahead of print. Physical Examination Is Predictive of Cauda Equina Syndrome: MRI to Rule Out Diagnosis Is Unnecessary Natalie L Zusman 1, Stephanie S Radoslovich 1, Spencer B S Smith 1, Mary Tanski 1, Kenneth R Gundle 1, Jung Uck Yoo 1 馬尾症候群;Cauda equina syndrome (CES) 研究デザイン;横断的コホート研究 救急病院にて腰椎関連の訴えをした患者2751名から、最終的に142名が残った。 このうちCES患者は10名(平均年齢45.3±14.7歳、女性58%)だった。 評価には、 腰痛 膀胱直腸障害 身体所見(サドル徴候、残尿量>300㎖;PVR、海綿体反射;BCR) MRI などを行った。 CESの原因疾患; 椎間板ヘルニア90%、硬膜外膿瘍10% 障害レベル; L4/5:70% L2/3:10% L3/4:10% L5/S1:10% 膀胱直腸障害; 膀胱障害は131名(92%)が訴えた 腸障害は66名(46%)が訴えた 両方は55名(39%)認められた。 CES患者全例で膀胱障害があり、7名が腸障害もあった。 身体所見の精度; 自発的な直腸トーン、肛門周囲感覚、BCRのうち、2検査を行うと偽陰性はなかった。 膀胱直腸検査を行うことで、CESの見逃しは減る。 これはMRI検査を実施する必要がなくなるかもしれないとしている。 鍼灸師は、今回の身体所見を行うまえに、膀胱直腸障害の訴えがあった場合は、すぐに病院受診を勧めることになります。