2020-07-07 眠れないという訴えには Review J Am Geriatr Soc . 2009 May;57(5):761-89. doi: 10.1111/j.1532-5415.2009.02220.x. Evidence-based Recommendations for the Assessment and Management of Sleep Disorders in Older Persons Harrison G Bloom 1, Imran Ahmed, Cathy A Alessi, Sonia Ancoli-Israel, Daniel J Buysse, Meir H Kryger, Barbara A Phillips, Michael J Thorpy, Michael V Vitiello, Phyllis C Zee 高齢者には、眠れないという訴えがよくある。 50歳以上(43%が65歳以上)の1000人へのアンケート調査では、25%が睡眠に問題があると回答している。 睡眠評価;12項目 普段は何時に夜寝るの?あなたは通常朝何時に起きますか? 夜、よく眠れませんか? 夜に何回目覚める? 夜中に目覚めた場合、通常、眠りに落ちるのに苦労していますか? あなたのベッドパートナーは、頻繁にいびきをかいたり、息を切らしたり、呼吸を停止したりしていると言いますか(または気づいていますか)。 あなたのベッドのパートナーは、あなたが眠っている間にキックしたりスラッシュしたりしていると言いますか(またはあなたは知っていますか) 睡眠中に歩いたり、食べたり、殴ったり、蹴ったり、叫んだりしたことを知っていますか? あなたは一日中眠いですか、疲れていますか? あなたは日中に1回以上昼寝をしますか? あなたは通常、日中に計画を立てずに居眠りしますか? 注意深く感じ、うまく機能するには、どのくらいの睡眠が必要ですか? あなたは現在、あなたが眠るのを助けるために、何らかの種類の薬や他の準備をしていますか? このうち、 何時に寝て、何時に起きるか? 途中、何時ごろ、何回起きるか? 熟睡できているか? といった質問で、 入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害の4パターンが絞られる。 入眠障害:寝つきが悪く、なかなか眠れない。寝つきまでに1時間必要か?が目安 中途覚醒:朝、起床の時間までに、何度も目が覚める 早朝覚醒:朝早く目覚めて、再びねむることができない 熟眠障害:睡眠時間は確保できているが、眠りが浅く、熟眠感が得られない 高齢者になるほど、不眠の原因検索が必要。 例えば、夜間頻尿がないか?横になると息苦しくなるなど。 こうした随伴症状の有無で考え方が変わる。 随伴症状あり⇒器質的疾患の可能性あり 夜間痛などがある場合はレッドフラッグに該当する。 明らかな随伴症状なし⇒睡眠を阻害する生活習慣など。13項目挙げられる。 昼間の頻繁な昼寝 ベッドで過ごす時間が多すぎる 日中の活動が不十分 夜遅くの練習 不十分な明るい光の露出 過剰なカフェイン 夜のアルコール消費 夕方の喫煙 深夜の夕食 テレビを見たり、夜に他の刺激的な活動に従事する 睡眠不足の不安と期待 時計鑑賞 部屋が暖かすぎる、騒がしい、明るすぎるなどの環境要因。ベッドまたは寝室のペット、および/またはアクティブまたは騒々しいベッドのパートナー。 こうしたことを想定して、鍼灸師は、未診断の場合は随伴症状なしのパターンに対応し、生活習慣の指導などを行うことが理想的。