悪夢障害について
睡眠障害国際分類の第3版では、
悪夢障害は、睡眠時随伴症群のレム関連睡眠時随伴症群に属するとされる。
レム関連睡眠時随伴症群には、
悪夢障害のほか、レム睡眠関連障害、反復性孤発性睡眠麻痺がある。
しかし、悪夢をみる疾患は、悪夢障害以外にもある。
悪夢を主体とする睡眠障害には、悪夢障害とレム睡眠行動異常症、急性ストレス障害、PTSD、睡眠関連てんかん、ナルコレプシー、薬剤性がある。
悪夢障害は、不快な夢が思い出され、睡眠からの中途覚醒が繰り返し認められ、混乱や失見当識などを伴わずに覚醒するもの指す。
日本睡眠学会診断分類委員会, 訳:睡眠障害国際分類. 第2版. 米国睡眠医学会. 医学書院, 2010, p161-4.
悪夢自体よりも、悪夢をみる背景があることを念頭に置くことが大切。