納豆アレルギー
本日は、納豆によるアレルギー反応について。
鈴木慎太郎、他.納豆による遅発性アナフィラキシーを繰り返した1症例.アレルギー.2006;55(7):832-6.
22歳男性が何度もアナフィラキシーショックで救急搬送され、最初はサバアレルギーなどを疑ったが、実際は納豆が原因だったとする症例報告です。
ここで大切なのは、大豆アレルギーとは限らない。ということ。
この症例では、大豆の抗原検査は陰性だった。
つまり大豆アレルギーの有無では判断できず、納豆の有無を聞く必要があるということ。
もう1点は、即時型アレルギーではないということ。
納豆摂取から7-10時間で発症していることから、遅発性アレルギー(即時型の遅発相や遅発型アレルギーとも異なる)とされている。
しかし、即時型アレルギーと同様のIgEが反応(ブッリクテストでは、15分程度で陽性)する。
大豆アレルギーがないと納豆はなかなかアレルギーとして疑いにくいです。
この報告では、納豆の豆ではなく、糸について言及しています。
今回初めて知ったので、そのうちもう少し調べてみたいと思っています。