強膜炎の充血
本日は、眼の充血について。
充血には、結膜充血と毛様充血のほかに、強膜炎による充血がある。
Rheum Dis Clin North Am. Author manuscript; available in PMC 2008 Nov .Scleritis and Peripheral Ulcerative Keratitis
眼の解剖;
強膜炎は30-50歳の間で最も頻発し、女性に多い。
頻度としては、10万人あたり6人。
強膜炎の痛みは鈍く、鎮痛薬が効きにくい。
しかし20%は痛みを感じないこともある。
分類;
びまん性:最も一般的(強膜炎の約60%)、RAに併発することあり。
充血の特徴としては、局所的に強い充血と周りの充血がある。
結節性:患者の20%を占める。圧痛のある結節。
壊死性:最も重篤な強膜炎。他のタイプに比べ高齢で全身性疾患がある割合も高い。
強膜軟化症(炎症のない壊死性):
後部強膜炎:
眼瞼下垂や複視、視力低下などをきたすことがある。非特異的な症状を呈することも多い。
強膜炎に関連する全身性疾患;
最も一般的なのは、関節リウマチとウェーグナー肉芽腫
Table 2
Autoimmune diseases | Infections | Other |
---|---|---|
Rheumatoid arthritis* | Viruses (Varicella zoster virus, herpes simplex virus, hepatitis C) | Surgically induced |
Inflammatory bowel disease | Bacteria | Drug induced |
Relapsing polychondritis | Mycobacteria | Pamidronate |
Systemic lupus erythematosus | Spirochetes (Treponema pallidum, Borrelia burgdorferi) | Fluvirin |
Spondyloarthropathies | Fungi | Trauma |
Sarcoidosis | Ameoba | |
Vasculitides | Parasite | |
Wegener’s granulomatosis* | ||
Polyarteritis nodosa | ||
Cryoglobulinemia | ||
Cogan’s Syndrome | ||
Hypocomplementemic urticarial vasculitis | ||
Temporal arteritis | ||
Takayasu arteritis |
*Most commonly associated conditions
充血の違いを認識することは難しい場合がありますが、ある程度その違いを判別することができるように典型例から勉強しなおしたいと思っています。