手首の痛みはスマホが原因のことも
本日は、スマホ依存と手首の痛みについて。
Medicine (Baltimore). 2020 Mar;99(10):e19124.
The association between smartphone addiction and thumb/wrist pain: A cross-sectional study.
Baabdullah A1, Bokhary D1, Kabli Y1, Saggaf O1, Daiwali M1, Hamdi A2.
スマホは、親指の負担が増すが、依存度と親指や手首の痛みの関連性はあまり報告がない。
スマホを持っていて、毎日2時間以上使用する18-25歳が対象。
スマホ依存を調べるには、smartphone addiction scale-short version (SAS-SV)という評価を用いた。
手首や親指の痛みは、アラビア語版PRWHE-Aを使用。
また、フィンケルシュタインテストを行った。
余談ですが、現在フィンケルシュタインテストとして知られているこの方法は、正確にはアイヒホッフテストと呼ぶのが正確なようです。
Eichhoff(アイヒホッフ)が最初に報告したのが、いつからかフィンケルシュタインテストになったようです。
サンプルサイズの計算では、385名が必要であった。対象者387名(男性204名、女性183名)が集まった。
背景;
SAS-SVの結果から、257名がスマホ依存と判定。130名は非依存。
手首などの痛みを訴えたのは20.4%で、このうちフィンケルシュタインタインテスト陽性は74名(男性22名、女性52名)。⇒スマホ依存との関連性はなし。
スマホ依存者と非依存者で痛みの程度をみると、スマホ依存者の方が強く痛みを感じていた。
著者らは、スマホ依存の評価やサンプルサイズには問題ないと考えているが、スマホに関して使用方法や時間なども詳細な検討が必要かもしれないとしています。
また、スポーツ(ジム)なども痛みと関連するので、その部分も除外する必要があったかもしれない。としています。
個人的には、スマホの大きさとかは関係ないのかな?と思っています。併せて、女性の方が痛みを出すのが多いので、手とスマホの大きさの比率、持ち方、使用時間などが大切で、依存性はどうかな?という気もします。