ハッピーターン®で嚥下評価
少し変わった、でも実用的な感じがする嚥下機能評価に関する報告です。
今、日本の高齢者の肺炎発症の7割は、誤嚥性肺炎とされ、食べるという機能が加齢や薬剤性などで低下したことで起こると考えられています。
食べる機能=嚥下機能、について従来では、スクリーニングテストとして唾液飲み・水飲みテストや嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)などの嚥下評価が行われることがあります。しかし、こうした評価を行わず(行えず)、食事制限や胃瘻造設といった方法が取られることもあります。
病院ならば,これらの画像検査などは可能かもしれませんが、施設や鍼灸院などでは難しい部分があります。
そんなときにはハッピーターン®がいいかもしれません。
Tagashira I, et al. A new evaluation of masticatory ability in patients with dysphagia: The Saku-Saku Test. Arch Gerontol Geriatr. 2018 Jan; 74: 106-111.
嚥下障害患者105名を対象に、
ハッピーターン®半量を咀嚼してもらう。
咀嚼中の下顎運動の動きを評価⇒Saku-Saku Test(SST)
咀嚼から嚥下までをVEで評価し、SSTとの関連(整合性)を調査。
その結果、
患者の92%は誤嚥なしで食べれた。
VEとSSTの関連はカッパ係数0.80と高い関連性(整合性)を示し、
SSTにおいて、
咀嚼した食塊を中咽頭に送り集積:(尤度比を算出して掲載)
感度45.0%、特異度90.6%、LR+4.79、LR-0.61
すり潰すような動き;(尤度比を算出して掲載)
感度73.3%、特異度93.3%、LR+10.94、LR-0.29
咀嚼時の顎の動きが、良好か否かは、
顎が回転するように動いていると良好。
上下動しかしていない場合は不良と判断する。
不良の場合、嚥下機能が低下している可能性が上がる。
という事のようです。
従来の嚥下評価では、咀嚼についてはそこまで重要視されていなかったようですが、嚥下は咀嚼から始まっているという考え方にシフトチェンジされてきており、咀嚼時の動きからある程度の評価が可能となるとのことでした。
最近、食事で飲み込みが難しいなどの聴取がされた場合、ハッピーターン®を食べさせてみて、顎の動きから観察してみるのも1手かもしれません。