2021-06-24 モーツァルトでてんかん発作を抑える Epilepsia Open . 2020 May 27;5(2):285-294. doi: 10.1002/epi4.12400. eCollection 2020 Jun. Daily listening to Mozart reduces seizures in individuals with epilepsy: A randomized control study Marjan Rafiee 1, Kramay Patel 1 2, David M Groppe 1, Danielle M Andrade 1 3, Eduard Bercovici 1 3, Esther Bui 1 3, Peter L Carlen 1 2 3 4 5, Aylin Reid 1 3, Peter Tai 1 3, Donald Weaver 1 3 6, Richard Wennberg 1 3, Taufik A Valiante 1 2 5 7 てんかんは神経疾患の1つで、世界で5000万人いるとされます。 そのうちの30%程度の方は、抗てんかん薬が効かないとされています。 てんかん発作を抑える音楽療法はいくつか知られていますが、 今回はモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタK448」 研究デザイン;クロスオーバーデザイン 対象は、13名のてんかん患者 患者背景; 研究ID 性別 年齢 AED MRI所見 発作タイプ 01 F 75 AC、LZ 正常 A 02 F 50 CB 左多小脳回 CP、N 03 F 56 LC、LV 右近心側頭葉硬化症 CP、GTC 04 M 29 BR、LC、LM、OX 正常 N 05 F 26 CB、LM、LC、CL 正常 SP、CP、N 06 M 32 LV、CB、VA、CL 一般化された脳萎縮 CP、GTC 07 M 33 LM 右側頭脳瘤 CP 08 M 28 PH、LC、LZ 後頭角拡張 CP、GTC 09 F 42 LM、LC 正常 CP 10 F 53 CB、LV 正常 CP、GTC 11 M 67 CB、LC、PR 正常 CP 12 F 42 に 複数の両側性白質高信号 CP 13 F 63 VA 正常 CP 略語:A、不在; AC、アセタゾラミド; BR、ブリバラセタム; CB、カルバマゼピン; CL、クロバザム; CP、複雑な部分; GTC、全身性強直間代; LC、ラコサミド; LM、ラモトリジン; LV、レベチラセタム; LZ、ロラゼパム; N、夜行性; OX、オクスカルバゼピン; PH、フェニトイン; PR、ペランパネル; SP、単純な部分; TO、トピラマート; VA、バルプロ酸。 K448と似た音楽を、それぞれ3ヶ月の間、毎日聞く。 両者の音楽の間のクール期間も3ヶ月 発作回数などは日誌で記録。 その結果、K448を聞いた期間の発作回数が有意に減少した。平均35%の減少。 メカニズムなどの検証はされていませんが、てんかん患者さんが来院された際に、治療院での音楽として選んでもいいかもしれません。