リウマチ性多発筋痛症の痛みの特徴
リウマチ性多発筋痛症(PMR)について。
Clinical Features of Polymyalgia Rheumatica and Giant Cell Arteritis
巨細胞性動脈炎とPMRは併存することが多いことから、発症も50歳以上の女性に多い。
PMRの15-30%に巨細胞性動脈炎が併存
巨細胞性動脈炎の50-90%にPMRが併存
⇒頭痛の有無は確認する‼
典型的な疼痛部位は、
肩痛(肩甲上腕関節滑膜炎、肩峰下や三角筋下の滑液包炎、上腕二頭筋の腱鞘滑膜炎)
大腿~臀部痛(大転子部や坐骨結節の滑液包炎)
手関節痛(手背・手掌の腱鞘炎)
痛みの特徴は、
数週間から数か月かけて進行。
急性発症で、発症日がはっきりしていることも多い。⇒亜急性~皮膚筋炎・多発性筋炎、慢性~関節リウマチ
関節周囲炎を反映して、安静の姿勢から動き出しや動作の途中に発生する
両側性で、万歳ができない、椅子からの立ちあがりがスムーズにできないなど。
上腕二頭筋腱の圧痛、肩峰下の棘上筋腱付近の圧痛、三角筋の把握痛など。
夜間や起床時が日中よりも強く出る傾向にある。
随伴症状;これらが前面にでて、痛みはそこまでということもある
倦怠感
微熱⇒高熱の場合巨細胞性動脈の併存の可能性高い;不明熱扱いになることも多い
食欲不振
体重減少
こうした特徴を押さえておくと、あれっと思うことに繋がります。