睡眠時無呼吸症候群に関する報告
Is laryngeal descent associated with increased risk for obstructive sleep apnea?
Chest.2012 Jun;141(6):1407-13.より
睡眠時無呼吸症候群(OSA)が疑われ、睡眠ポリグラフ検査を受けた249人(平均年齢47.8±14.8歳、BMI24.8±4.3kg/m2)が対象
CT画像から、
AL(気道長)、ALVC(声帯までの気道長)、ALVC-AL、SVT(喉頭上声帯)、SVTH(SVTの水平セグメント)、SVTV(SVTの垂直セグメント)、SVTR(SVTV対SVTHの比)を算出した。
これらの測定と、年齢、BMI、AHIの相関を調べた結果、
ALVCは、男性が女性よりも長く、AL・ALVC・SVTRは年齢とAHIとの相関が認められた。
喉頭の位置は、女性より男性が低く、加齢により低下していく傾向が認められた。
ALVCが低いほど、日本人のOSAの重症度を独立関連している指標となる。
従来から、もともとやせ型の人が肥満になるとOSAになりやすいと言われていたが、それに喉頭の位置が下がることで、さらに誘発しやすくなるとされた。
これをもとに、定期的な触診などで簡便に評価する方法を考えてみるのもいいかもしれない。