正常~正常高値血圧の血圧降下効果は?
正常血圧値;<120/80mmHg
正常高値血圧値;120-129/<80mmHg
高値血圧;130-139/80-89mmHg
高血圧;≧140/90mmHg
とされています。
これまで心血管疾患の有無に関わらず、血圧が正常もしくは正常高値の方の降圧効果は不明だった。
そこで、
収縮期血圧を下げることによる心血管疾患のリスクは変化するかをメタ解析。
48件のRCT(34万4716例)を解析。
平均血圧は、心血管既往グループ(15万7728例);146/84mmHg
非既往グループ(18万6988例);157/89mmHg、
心血管既往グループなのは19.8%(3万1239例)
非既往グループなのは8.0%(1万4928例)
1000人・年当たりの発症率は、
既往グループ;
対照群:39.7(95%CI 39.0~40.5)%
降圧群:36.0(95%CI 35.3~36.7)%
非既往グループ;
対照群:31.9(95%CI 31.3~32.5)%
降圧群:25.9(95%CI 25.4~26.4)%
収縮期血圧が5mmHg低下するごとの、対照群と降圧群のハザード比;
左;既往グループ、右;非既往グループ
5mmHg下がるごとの、各心血管疾患のハザード比;
普段の血圧が120でも降圧することによる効果がある。
心血管疾患の既往に関わらず、どの血圧レベルであっても降圧はリスクを下げる。
その効果は、
5mmHg下がると、心血管疾患のリスクが10%下がる。