都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

絵画とバビンスキー反射

2020 Dec 10;371:m4556.
 doi: 10.1136/bmj.m4556.

The Babinski sign in Renaissance paintings-a reappraisal of the toe phenomenon in representations of the Christ Child: observational analysis

 
BMJから、クリスマス特集。
 
ルネサンス期の画家(1400-1550年)が、バビンスキー反射がどのくらい描かれていたかを調査。
 
絵画は、乳児キリストが対象とのこと。
乳児キリストとは、キリストの子供?ということ。→勉強不足であまり意味が分かっていませんが、たぶん人類はみんなキリストの子供という意味だと思っています。
 
この時代の絵画は、フランドル、レニッシュ、イタリアという流派?があったよう。
それぞれの流派で有名な画家がいて、だれがバビンスキー反射を描いているか?をグラフ化
Italianの方が少ない傾向にある。→流派により描く対象というか見方が異なるため?と考察
私でも知っているレオナルド・ダ・ヴィンチはItalianの流派になるようです。
 
 
上記の19名の画家により、302個の絵画があり、そのうちバビンスキー反射について描かれたのは、90個(30%)。
そのうち足底刺激が描かれていたのは、53%あった。
 
バビンスキー反射(バビンスキー徴候)は、Joseph Babinskiが、1896年に報告(学会抄録;28行の短い文)。

コラム | 岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野より引用

神経学を専門にしている方なら、非常に貴重なものになるのでしょう。

 

この報告の400年前の絵画で、バビンスキー反射が描かれているというのは、とっても面白いです。