便秘と肌トラブル
便秘と肌トラブルについての関連性は経験的に知られていますが、その根拠となる報告はほとんどありません。
森永乳業の報告から
https://www.morinagamilk.co.jp/download/index/4269/091203b.pdf
疫学調査;
20-30歳代女性の1万人に対してアンケート調査をおこなった。
何らかの排便異常を訴える方は82.7%
そのうち便秘(週3日以下の排便)としたのが52.1%
下痢と答えたのは21.4%
便秘と下痢の交代と答えたのは8.9%
だったとのこと。
便秘と答えた方と快便と答えた方とで、肌トラブル(「乾燥」、「にきび・吹出物のひどさ」、「くすみ」、「はり」、「しみ」、「毛穴の状態」、「化粧のり」、「しわ」)の有無を問うたところ、
快便グループは7割が肌トラブルあり
便秘グループは9割が肌トラブルあり
と有意差が認められたとされる。
この他、「疲れがたまる」、「肩こり」、「頭痛」、「腰痛」、「視力の低下」、「むくみ」、「冷え性」、「生理不順」といった項目でも快便に比べ便秘グループは訴えが多かった。
統計学的な有意差はありますが、正直この差はそこまで大きくはないようにも思えます。
何らかの関連はするのでしょうが、阻害要因といったところでしょうか?
便秘になると、アンモニアなどが腸内に溜まり、それが血液中に溶け込み、全身をめぐる。やがて皮膚に到達し、ターンオーバーを阻害したりして、肌トラブルをうむ。という大まかな流れが示唆されているようです。
でも、これに医学的な根拠を示す報告はみつけられていません。