紫外線は百害あって一利あり
紫外線は、美容を損なうため、日焼け止めで守ることが多いですが、同時にビタミンDを体内に生成するために必要なものでもあります。
そのバランスはどこらへんか?
この問題には決定的な答えはありません。
必要なビタミンDの量は?
厚生労働省の調査では、ビタミンDを食物から 5.5 µg 摂取しているとし、これを食物からの摂取目安量としています。
日本人が必要とする1日当たりのビタミンD量は明らかではありませんが、外国人を対象とした外国の文献によると1日当たり最低で15 µg という報告があります(文献11、15) (医学関連では、年齢によりますが、10 ~ 25 µg/日 という考え方もあります)。
もし食物から 5.5 µg を摂取しているのとすれば、日光照射で補うとすればほぼ 10 µg のビタミンDを体内で生成する必要があります。
必要以上に生成されたビタミンDは相当期間 (半減期20日間程度) 体内に保存されることも知っておく必要があるでしょう。
紫外線によるビタミンD生成の目安を知りたければ、以下のサイトがお勧めです。
http://db.cger.nies.go.jp/dataset/uv_vitaminD/ja/mobile/index.html
宮崎の正午で顔と手ぐらいの紫外線照射では、30分ぐらいとでます。
これは日焼け止めを使ってない場合です。
丁寧に塗布された日焼け止めは、SPFを指標にするといいと思います。
SPF10ならば、10倍に薄めるので、ビタミンDの生成にも30分×10倍=300分=5時間が必要となります。
ですが、大半の方は日焼け止めを薄く延ばして塗布することが多いようで、実際には効果は20-50%程度落ちることが多いという意見もあります。
自分の肌が、赤くなりやすい時間がある程度分かっている方は、それ以下に抑えて、食事やサプリメントでビタミンDを摂取する方がいいと思います。