都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

紫外線は百害あって一利あり

db.cger.nies.go.jp

 

紫外線は、美容を損なうため、日焼け止めで守ることが多いですが、同時にビタミンDを体内に生成するために必要なものでもあります。

 

そのバランスはどこらへんか?

この問題には決定的な答えはありません。

 

必要なビタミンDの量は?

厚生労働省の調査では、ビタミンDを食物から 5.5 µg 摂取しているとし、これを食物からの摂取目安量としています。

日本人が必要とする1日当たりのビタミンD量は明らかではありませんが、外国人を対象とした外国の文献によると1日当たり最低で15 µg という報告があります(文献1115) (医学関連では、年齢によりますが、10 ~ 25 µg/日 という考え方もあります)。

もし食物から 5.5 µg を摂取しているのとすれば、日光照射で補うとすればほぼ 10 µg のビタミンDを体内で生成する必要があります。

 

必要以上に生成されたビタミンDは相当期間 (半減期20日間程度) 体内に保存されることも知っておく必要があるでしょう。

 

紫外線によるビタミンD生成の目安を知りたければ、以下のサイトがお勧めです。

http://db.cger.nies.go.jp/dataset/uv_vitaminD/ja/mobile/index.html

ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報モバイル版|国立研究開発法人 国立環境研究所 地球環境研究センター

 

宮崎の正午で顔と手ぐらいの紫外線照射では、30分ぐらいとでます。

これは日焼け止めを使ってない場合です。

 

丁寧に塗布された日焼け止めは、SPFを指標にするといいと思います。

SPFビタミンDを生成するUVBを薄める作用があります。

 

SPF10ならば、10倍に薄めるので、ビタミンDの生成にも30分×10倍=300分=5時間が必要となります。

ですが、大半の方は日焼け止めを薄く延ばして塗布することが多いようで、実際には効果は20-50%程度落ちることが多いという意見もあります。

 

自分の肌が、赤くなりやすい時間がある程度分かっている方は、それ以下に抑えて、食事やサプリメントビタミンDを摂取する方がいいと思います。