頚性頭痛について

Headache

 

. 2017 Jul;57(7):1109-1117.

 doi: 10.1111/head.13123. Epub 2017 Jun 5.

The Clinical Features, Risk Factors, and Surgical Treatment of Cervicogenic Headache in Patients With Cervical Spine Disorders Requiring Surgery

Keiko Shimohata ^1 2, Kazuhiro Hasegawa ³, Osamu Onodera ², Masatoyo Nishizawa ², Takayoshi Shimohata ²

 

頚性頭痛(CEH)について。

頚椎障害に伴う頭痛で、C1-C3の頚神経求心性線維と三叉神経の関与が示唆されている。

頚髄症ならびに頚椎症性神経根症の86-88%に生じるとされる。

疼痛部位は、後頭・側頭・前頭・眼窩部と幅広い

 

頚椎症性脊髄症、後縦靭帯骨化症、頚椎症性神経根症などの患者70名を対象に危険因子などを調査。

 

頭痛を伴うもの15名(21.4%)

頭痛なし55名(78.6%)

と先行研究の報告と比べて少ない。

頭痛部位は後頭部の重く鈍い痛み、圧迫された痛みが大半

頭痛と頚の痛みを伴うものが多い(86.7%vs50.9%)

関節可動域の制限が66.7%vs38.2%

頚椎症性脊髄症(CSR)によるものが多かった(60%)

痛みの程度は比較的軽度で、鎮痛薬を飲むほどであったのは1例

 

これらは先行研究とは異なる結果ではあるが、おおいに参考となるものと思われます。