Beevor徴候
J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2005 Jun; 76(6): 869–870.
PMCID: PMC1739674
PMID: 15897515
Significance of Beevor's sign in facioscapulohumeral dystrophy and other neuromuscular diseases
胸髄領域の病変での身体所見のようです。
今回、はじめて知りましたが、
仰臥位で頭を挙上することで、おへその位置が変わるか?
というもののようです。
おへそが上方へ移動したら陽性。
(IJIMS), 2014, Vol 1, No.5, 192-194.
機序;
正常では、おへその位置が変わることはない。
これは、腹直筋の上部と下部が連携して収縮することで、おへそが上下に引っ張られて変わらない。
しかし、胸髄10-12レベルは、下部腹直筋を支配しており、この胸髄レベルの障害が起こると、おへそを下に引っ張ることができなくなり、おへそは上に移動する。
なので、Beevor徴候が陽性となれば、
Th10-12レベルの障害が考えられる:脊髄腫瘍や脊髄梗塞などの脊髄疾患、脱髄性疾患など、顔面肩甲上腕型ジストロフィーも陽性になるそう。
あまり使う事はないかもしれませんが、知っていると役に立つことがあるかもしれません。