てんかんの分類と頻度
てんかんとは、「大脳の神経細胞の過剰な発射により反復性の発作を生じる慢性の脳疾患」とされる。
てんかんにより起こるけいれんを「てんかん発作」と呼ぶ。けいれんを起こさない非痙攣性発作もある。
このてんかん発作の始まり方で全般発作と部分発作に分けられる。
全般発作;
間代発作
強直発作
強直間代発作
欠伸発作
ミオクロニー発作
部分発作;
単純部分発作~運動発作、感覚発作、自律神経発作(腹痛・嘔吐・発汗など)、精神発作(複雑部分発作のことが多い)
複雑部分発作~単純部分発作で始まり意識障害に移行するパターン、意識障害で始まるパターン
二次性に全般化する部分発作
てんかん発作の分類 n=1942
二次性全般化発作;24.0%
強直間代発作;23.0%
複雑部分発作;13.6%
単純部分発作;9.5%
欠伸発作;8.1%
ミオクローヌス発作;3.1%
点頭てんかん;1.4%
脱力発作;0.4%
強直発作;0.2%
分類不能;16.7%
発作間歇期の脳波は感度が低いため異常なしとされることが多い。
けいれんを認めない昏睡患者の脳波でてんかん波形を認めたのは8%(Neuroloy.2000;54:340-5.)
若年では、てんかんは二次性(症候性)は少ないが、高齢になると多くなるので、原因追及が必須となります。
また誘引も検索する必要があります。