突発性難聴を精査すると
突発性難聴の陰に潜んでいるかもしれない疾患。
Medicine (Baltimore). 2016 Apr;95(17):e3557. doi: 10.1097/MD.0000000000003557.
Abnormal Magnetic Resonance Imaging Findings in Patients With Sudden Sensorineural Hearing Loss: Vestibular Schwannoma as the Most Common Cause of MRI Abnormality.
対象の内訳;
女性153名、男性138名、
平均年齢45.7(11-81歳)
全例片側性
275名(94.5%)に耳鳴りあり
発症から10日以内にMRIを実施した結果、
278名(95.5%)は異常なし⇒特発性突発性難聴。
13名(4.47%)は異常あり。
その内訳は、
前庭神経髄腫9例が最多で、迷路内髄腫や迷路内出血、内耳道腫瘍など
9例の前庭神経髄腫;
年齢や性別などの項目から、突発性難聴と前庭神経髄腫を鑑別することはできない。
前庭神経髄腫ではなく他の疾患が潜んでいる可能性は排除しなくてはいない。
例えば迷路内腫瘍では進行性の場合が61%とされているため、見逃すことで危険なことになりかねない。