最期の迎え方はどんな風がいい?
終末期を迎えた男性は、どんな最期を希望しているか?に関する調査報告です。
Vig EK, et al. Good and bad dying from the perspective of terminally ill men. Arch Intern Med. 2004; 164: 977-81.
対象は、複数の大学病院にて、癌や心臓疾患により、余命が6か月未満と診断された患者で、最終的に26名であった。
癌疾患;13名
心臓疾患;13名
平均年齢;71歳
1名を除いて、軍人だった。
22名は既婚者もしくはパートナーがいた。
その結果、
良い死に方には、
と、
眠っている間;14名
すぐに;11名
痛みなく;11名
苦しまずに;5名
神と一緒に?;3名
安らかに;3名
死ぬことに気づかないで;3名
と答えた。
一方で、悪い死に方は、
と、
痛い;12名
引き延ばされる;11名
依存;8名
苦しい;7名
人に迷惑をかける;5名
息苦しい;4名
神と一緒になれずに?;3名
答えた。
また、最期まで重要なことは?
家族などは重要だが、病院で死ぬのは重要ではない=いやだと考えているようです。
これらの結果は、日本ではなかなか実施できない研究の1つだと思います。
当たり前に感じることでも、きちんと患者さんが何を望んでいるのか??
を知る努力は必要です。