都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

最期の迎え方はどんな風がいい?

終末期を迎えた男性は、どんな最期を希望しているか?に関する調査報告です。

 

Vig EK, et al. Good and bad dying from the perspective of terminally ill men. Arch Intern Med. 2004; 164: 977-81.

 

対象は、複数の大学病院にて、癌や心臓疾患により、余命が6か月未満と診断された患者で、最終的に26名であった。

癌疾患;13名

心臓疾患;13名

平均年齢;71歳

1名を除いて、軍人だった。

22名は既婚者もしくはパートナーがいた。

 

その結果、

良い死に方には、

と、

眠っている間;14名

すぐに;11名

痛みなく;11名

苦しまずに;5名

神と一緒に?;3名

安らかに;3名

死ぬことに気づかないで;3名

と答えた。

 

一方で、悪い死に方は、

と、

痛い;12名

引き延ばされる;11名

依存;8名

苦しい;7名

人に迷惑をかける;5名

息苦しい;4名

神と一緒になれずに?;3名

答えた。

 

また、最期まで重要なことは?

家族などは重要だが、病院で死ぬのは重要ではない=いやだと考えているようです。

 

これらの結果は、日本ではなかなか実施できない研究の1つだと思います。

当たり前に感じることでも、きちんと患者さんが何を望んでいるのか??

を知る努力は必要です。