舟状骨骨折はどの検査がいい?
本日は、手の舟状骨骨折の検査法についてです。
Backer HC, et al. Systemativ review of diagnosis of clinically suspected scaphoid fractures. J Wrist Surg. 2020 Feb;9(1): 81-89.
臨床的に疑われる舟状骨骨折診断の系統的レビュー
舟状骨は、手根骨の1つで、写真の位置にあります。
http://seikotu76yosizawa.blog.fc2.com/blog-entry-257.html?spより引用
舟状骨骨折は、手首の急性骨折の15%を占める。
一般的に、骨折の診断には臨床検査と単純X線検査が行われる。
https://www.yodosha.co.jp/rnote/gazou_qa/9784758116206_3a.htmlより引用
しかし、単純X線検査は、最大16%が見逃される可能性がある。
そこで、画像診断の診断精度を検討。
集積された文献は2808をレビューし、最終的に42編(n=2507、平均年齢34.1±5.7歳)が残った。
その結果、
MRIは、感度94.2%、特異度97.7%が最も成績が良く
次いで、
CTが、感度81.5%、特異度96.0%
超音波は、感度81.5%、特異度77.4%
だった。
手首の骨折が疑われた場合、MRIが最も見逃しが少ない。