都城鍼灸ジャーナル

宮崎県都城市で鍼灸師をしている岩元英輔(はりきゅうマッサージReLife)です。読んだ論文を記録するためのブログです。当院のホームページ https://www.relife2019.jp/index.html しんきゅうコンパス https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/33749

舟状骨骨折はどの検査がいい?

本日は、手の舟状骨骨折の検査法についてです。

 

Backer HC, et al. Systemativ review of diagnosis of clinically suspected scaphoid fractures. J Wrist Surg. 2020 Feb;9(1): 81-89.

臨床的に疑われる舟状骨骨折診断の系統的レビュー

 

舟状骨は、手根骨の1つで、写真の位置にあります。

「舟状骨」の画像検索結果

http://seikotu76yosizawa.blog.fc2.com/blog-entry-257.html?spより引用

 

舟状骨骨折は、手首の急性骨折の15%を占める。

一般的に、骨折の診断には臨床検査と単純X線検査が行われる。

「舟状骨骨折」の画像検索結果

https://www.yodosha.co.jp/rnote/gazou_qa/9784758116206_3a.htmlより引用

 

しかし、単純X線検査は、最大16%が見逃される可能性がある。

そこで、画像診断の診断精度を検討。

 

集積された文献は2808をレビューし、最終的に42編(n=2507、平均年齢34.1±5.7歳)が残った。

 

その結果、

MRIは、感度94.2%、特異度97.7%が最も成績が良く

次いで、

CTが、感度81.5%、特異度96.0%

超音波は、感度81.5%、特異度77.4%

だった。

 

手首の骨折が疑われた場合、MRIが最も見逃しが少ない。