急性心膜炎の症状
本日は、心膜炎について。
Hooper AJ, et al. A descriptive analysis of patients with an emergency department diagnosis of acute pericarditis. Emerg Med J. 2013 Dec;30(12):1003-8.
179名の急性心膜炎患者の症状などを精査した結果、
年齢は、20代~40代といった年齢層に多い。
症状は、
胸痛が圧倒的に多い。痛みの性状は鋭いと鈍いで半々。
胸膜痛は、咳や呼吸に伴う鋭い痛み
体位変換は、座位(前屈位)で軽減、仰臥位で悪化。
これらの症状の出現前に、風邪のような発熱・倦怠感・筋痛などが出現する症例は1/4程度。
放散痛の出現は、
なしが1/4。
左肩が多いが、複数出る場合もあり、しびれの訴えがデルマトームなどと合わない場合は要注意。
胸膜炎の原因は、特発性のことが多い。
また先行感染症例も思ったより少ないため、胸痛を訴える場合は、これらの問診などをしっかりと行う必要がある。