本日は運動皮質の活動に影響を及ぼす足三里穴(ST36)への鍼刺激についての報告です。
最初に感想を書いておきます。
正直、何か新しい情報があるとは全く思えませんでした。
物足りない、結果ありきの報告に感じました。
Sun ZG, et al. Effect of acupuncture at ST36 on motor cortical excitation and inhibitation. Brain Behav. 2019 Jul 30: e01370.
運動皮質に対する興奮と抑制にST36への鍼刺激が及ぼす効果について検討。
対象は、健常成人20名。
ST36とシャム点の比較(鍼前・鍼中0分・鍼中4分・鍼中8分・鍼後)、響き感覚と運動皮質の関連などを検討しています。
その結果、
響き感覚は、ST36とシャム点ではST36に高く得られた。
脳活動(MEP)は、鍼中0分から振幅が高くなり、鍼後は鍼前に戻る傾向にあった。
響き感覚とMEP振幅には相関関係が認められた。
というお話でした。
まとめると、きちんと経穴刺激をしないと効果が半減する。
鍼刺激は響き感覚がある方が効果が高い。
ということが言いたかったのだと思います。
だから、脳卒中などに有用です。とするのは、少し飛躍しすぎだと思います。